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更新日:2019年5月27日

看護学科のご紹介

在宅看護論領域

在宅看護論領域

在宅看護論では、
1.在宅看護の対象は、疾患を抱えながら療養している全ての生活者である
2.疾患の状態やライフステージの如何に関わらず生活の質の向上にむけて看護をする
3.看護の対象を長い時間軸で捉え、常に先を見据えた予防的な支援を大切にするという前提にたって,以下のような教育を行っています。
【講義・学内演習】
1.在宅療養者や在宅療養生活を支える専門家による講義
疾患や障がいを抱えながら在宅生活を送る当事者やその方を支える保健医療福祉の専門家に体験談や支援の経過を語っていただく機会を設けています。
実際に在宅療養者の思いや経験を知ることは、療養者のニーズやディマンズを捉えて看護介入することへと繋がり、とても貴重な機会だと考えています。


2.在宅療養者を支える予防的看護実践能力の育成
看護師には専門職として在宅療養者と関わる上で、 "生活空間を拡大する"こと、すなわち"生活の質"の向上に対して責任を持ち、常に予防的な視点から先を見据えた看護を実践していくことが求められていると考えています。本学では、福祉用具活用演習を実施し、学生がケアをされる側とケアをする側の両方を経験し、両者が快適なケア方法を考える機会を設けています。福祉用具活用演習を通して、常に"どのような資源(人・物・サービス)"があれば療養者の生活がより豊かになるか考える能力の育成を目指しています。


【実習】
領域別実習として、訪問看護ステーションで訪問実習1週間、急性期病院における療養支援の実際を学ぶ在宅実習3日間、学内での統合2日間の計2週間実習を行っています。実習先では参与観察を通して在宅療養者に対する看護に触れ、学内の統合ではグループワークにより実践や体験の意味づけを行っています。
地域包括ケアの時代を今後担っていく学生にとって、就業場所が何処であろうと、"在宅での生活を知って看護する""在宅での生活を見据えて看護する""在宅での生活に向けて看護する"ことの必要性と各々の役割を考える機会になればと思っています。