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更新日:2021年5月28日

看護学科のご紹介

精神看護学領域

精神看護学領域

精神看護学では、
1.人の心と身体はつながっていて、互いに影響し合っている。
2.心の健康と不健康は連続線上に位置するものであり、心の健康を守る仕組みや機序は皆同じである。
3.人は病気に罹患することをきっかけに、より高いレベルへの成長・発達を遂げる。
という前提にたって,以下のような教育を行っています。

学部

【講義・学内演習】
1.当事者の体験談から学ぶ
看護者として当事者をケアしていく上で、当事者の方が病気にかかることでどのような体験をしているのかを知ることがとても大事だと考えています。学生は、精神に疾病や障害を持つことをイメージしにくいため、実際にアルコール依存症の当事者や家族の方に体験談を語っていただいています。今後さらに摂食障害や統合失調症の当事者や家族の方々の体験談を語っていただく場が持てないかも検討中です。

2.臨床や理論の専門家から学ぶ
臨床での看護実践のプロフェッショナルである病院の精神科認定看護師さんに来ていただき、現場の看護の実際や連携の在り方について講義していただいています。また、先駆的活動をされている精神保健福祉士の方をお招きし、精神障がい者に対する地域生活支援についてお話していただく機会を設けています。

【実習】
1.実習場所
一般財団法人創精会松山記念病院、NPO法人ほっとねっと就労継続支援B型事業所口笛・すけっと工房、社会福祉法人南風会就労継続支援B型事業所ハートピアみなみ、砥部町地域活動支援センターひとやすみ、グループホームさとわ、NPO法人こころ塾

2.精神看護学実習
一人の患者さんを担当し、患者さんを全人的に理解することを目的に実習を行っています。さらに社会復帰病棟・急性期病棟・福祉事業所のグループに分けて実習を行い学びを共有することで病院から地域へ連続した流れを考えれるようにしています。

3.総合実習

看護師として自分が働くことをイメージして、各学生個々の課題と向き合うこと、加えて、看護管理やタイムマネジメントに関しても学び、チームの一員として主体的に取り組む実習を行っています。

4.コロナ禍での実習の工夫

精神看護学領域では、コロナ渦での実習方法の検討を行い、その一つとして、精神障がい者とのリモートコミュニケーションを導入しました。学生は、初対面の方と直接お会いできない状況と限られた時間を最大限に活かすためにどうコミュニケーションを展開するか、これまでの実習以上にグループで考えました。その結果、実習目標の「看護師-患者関係を理解し実践する」の達成に繋がりました。

【教育環境】
図書館へ最新の図書や視聴覚教材などを置いています。また、実習に役立つよう毎年見直して購入しています。