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更新日:2020年1月 8日

臨床検査学科

臨床検査学科 基礎検査学講座 助教 荒川裕也

プロフィール
平成22年3月: 鳥取大学医学部保健学科検査技術科学専攻:卒業
平成24年3月: 大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻博士前期課程修了:修士(保健学)
平成24年4月: 神戸大学医学部附属病院検査部:技術職員(臨床検査技師)
平成26年4月: 関西医療大学保健医療学部臨床検査学科:助教
平成29年3月: 大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻博士後期課程修了:博士(保健学)
平成31年4月: 愛媛県立医療技術大学保健科学部臨床検査学科:助教

担当科目

臨床免疫学実習、輸血移植検査学実習、微生物学実習、臨床微生物学実習

研究紹介

自己免疫性甲状腺疾患の病態変動因子の解明

橋本病は、甲状腺の慢性炎症に伴い甲状腺機能が低下する疾患であり、免疫学的検査によりサイログロブリン抗体もしくは甲状腺ペルオキシダーゼ抗体の産生を確認することで診断されますが、甲状腺機能低下症を引き起こすまで重症化するのは橋本病患者の約10%程度です。また、バセドウ病は甲状腺刺激ホルモン受容体抗体の産生により甲状腺機能亢進症を引き起こす疾患であり、治療として抗甲状腺剤投与が広く行われていますが、投薬終了後、約半数のバセドウ病患者で再発が認められています。このように、自己免疫性甲状腺疾患は、病態に個人差が多く認められますが、その原因は明らかになっていません。私達は、病態変動に関わる因子を探索し、HD重症化の予防やGDの治療に繋げたいと考えています。

腫瘍免疫におけるCD8+ T細胞のヒストン修飾変化に関する研究

CD8+ T細胞は、腫瘍を除去する上で重要な働きをする免疫細胞ですが、腫瘍による長期的な刺激によって疲労し、抗腫瘍効果が低下することが知られています。CD8+ T細胞疲労のメカニズムはまだ明らかになっていませんが、私たちはヒストン修飾の変化に着目しています。ヒストンとは、ゲノムDNAが核内に収納される際に巻き付く"芯"のような蛋白質であり、メチル基やアセチル基が修飾することでDNA発現のオン/オフが制御されています。私達は細胞培養実験により、ヒストン修飾を人工的に変化させたCD8+ T細胞を作製し、担癌マウスへ移入することでヒストン修飾変化による抗腫瘍効果への影響を研究しています。

最近の業績

  • Arakawa Y, Watanabe M, Takemura K, Inoue N, Hidaka Y, Iwatani Y.:The IL15 +96522 A>T functional polymorphism is related to the differentiation of Th17 cells and the severity of Hashimoto's disease.; Int J Immunogenet.44(2):41-50, 2017.
  • Mizuma T, Watanabe M, Inoue N, Arakawa Y, Tomari S, Hidaka Y, Iwatani Y., Association of the polymorphisms in the gene encoding thyroglobulin with the development and prognosis of autoimmune thyroid disease., Autoimmunity 50(6):386-392,2017.
  • Tameko Kihira, Kazushi Okamoto, Iori Sakurai, Yuya Arakawa, Ikuro Wakayama, Koichi Takamiya, Ryo Okumura, Yuhto Iinuma, Keiko Iwai, Yasumasa Kokubo and Sohei Yoshida, Lifestyle Changes and Oxidative Stress in a High-incidence Area of Amyotrophic Lateral Sclerosis in the Southwestern Kii Peninsula, Japan., Intern Med.56(12):1497-1506,2017.
  • Saeki M, Watanabe M, Inoue N, Tokiyoshi E, Takuse Y, Arakawa Y, Hidaka Y, Iwatani Y.:DICER and DROSHA gene expression and polymorphisms in autoimmune thyroid diseases.; Autoimmunity. 49(8):514-522,2016.
  • Akahane M, Watanabe M, Inoue N, Miyahara Y, Arakawa Y, Inoue Y, Katsumata Y, Hidaka Y, Iwatani Y.Association of the polymorphisms of chemokine genes (IL8, RANTES, MIG, IP10, MCP1 and IL16) with the pathogenesis of autoimmune thyroid diseases. Autoimmunity.;49(5):312-9,2016.
  • Sarumaru M, Watanabe M, Inoue N, Hisamoto Y, Morita E, Arakawa Y, Hidaka Y, Iwatani Y: Association between functional SIRT1 polymorphisms and the clinical characteristics of patients with autoimmune thyroid disease.; Autoimmunity. 49(5):329-37,2016.
  • Y.Arakawa , M.Sarumaru , M.Watanabe , N.Inoue , Y.Hidaka , Y.Iwatani : Associations of the gene polymorphisms of DNMT1, DNMT3, MTHFR and MTRR with the levels of global DNA methylation and with the prognosis of autoimmune thyroid disease.; Clin Exp Immunol. 170(2):194-201,2012.
  • Iijima K, Arakawa Y, Sugahara Y, Matsushita M, Moriguchi Y, Shimohiro H, Nakagawa M., Factor XII Osaka: abnormal factor XII with partially defective prekallikrein cleavage activity., Thrombosis and Haemostasis, 105(3):473-478, 2012
受賞歴
  • 平成23年11月: 日本甲状腺学会研修医・大学院生トラベルグラント受賞
  • 平成28年12月: 日本臨床化学会若手奨励賞(YIA)受賞

お知らせ

臨床検査技師は、多くの医療職の中でも特にサイエンス(生物・化学・物理)を用いて患者を助ける職業です。実験が好きな人や生物・化学・物理が好きな人は、是非臨床検査技師を目指してみて下さい。

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