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更新日:2020年1月21日

看護学専攻のご紹介

成熟期・慢性期看護学領域

1.領域の紹介

成熟期・慢性看護学領域では、成熟期、すなわち、成人期・老年期にある人を対象に、病いとともに生きることを支える看護を探究しています。具体的には、糖尿病や心臓病などのように長期にわたって疾患を自己管理していく人や後遺症を抱えながら生活を再構築していく人、また、がんについては診断期から治療と折り合いをつけながら生活していく人たちへの看護をテーマにしています。 治療の進歩とともに、今や予後不良と言われた疾患でも長期的な経過をたどることが可能となり、かつ、入院期間は短縮され、療養の場は外来や自宅が主流となっています。このような背景を受けて、本領域では、その人らしく生きることを支える看護の探究を目指します。

2-1.修了生の声

2018年度修了生
大塚恵 (医療法人財団尚温会伊予病院)

「大学院に行って勉強してみない?看護研究の勉強してみたらどう?」そんな話が看護部長から突然やってきました。「大学院へ行ってみよう」そう思った理由は二つでした。まず、本来の看護研究とはどのようなものか知りたいという思いでした。私の言う「看護研究」は決して「研究」と呼べるものではありませんでしたから、自信をもって「研究」と言えるものを身に付けたいという思いがありました。また、当時、生活に刺激が欲しいと感じたことも理由の一つです。「仕事を終えて大学院で勉強できる」その生活を想像するだけでわくわくするような気持になったことを覚えています。どちらかというとこちらの思いの方が大きかったかもしれません。 そして、実際に大学院が始まると、そこには想像以上に期待していた空間がありました。娘と同年代の同期生、私の知らない看護経験を持ち、考え方も違う、そんな方たちと「同じ院生」としていろいろなことを語り合えることは魅力でした。「課題レポートは提出期日の24時までに出せば大丈夫。」などとお互いに励ましあい・助け合いながらの日々でした。このように院生の仲間と一緒に頑張っていることを実感できることが私の支えとなっていました。授業でのディスカッションでは、看護の原点に戻り自分自身の看護を振り返ることに新鮮さを感じました。 特に院生室での日々は今も鮮明によみがえります。研究計画・中間発表会・修士論文発表会・修士論文の提出、その度に仲間と一緒に深夜まで院生室で過ごし、そこには先に修了した先輩方の姿もありました。このように研究に集中できる空間を与えていただいたこと、共に目標に向かって進むことができる仲間に恵まれたこと、ここで過ごした3年間は充実以外の何物でもありません。 修了した現在も定期的に勉強会に参加したり、他領域の修了生とも連絡を取り合ったり、当初期待した刺激をはるかに超え、得たものはあまりにも多く充実していたことを実感しています。

2-2.修了生の活躍の場

・愛媛大学医学部付属病院
・愛媛県立中央病院
・伊予病院
・愛媛県立医療技術大学

2-3.修士論文タイトル

・化学放射線療法を受ける頭頸部がん患者の治療過程での体験に対する認知と対処
・同種造血幹細胞移植を受けた患者の退院後の困難と対処
・禁煙外来における熟練看護師の禁煙支援技術
・リハビリテーション看護に携わる看護師のやりがいを促進する要因と阻害する要因およびその関係

3.教員の研究紹介

◆中西純子◆
これまで慢性肝炎や循環器疾患等の慢性疾患患者のストレス・コーピングや、脳卒中や頭部外傷後、高次脳機能障害などの後遺症を残した人の回復期、在宅移行期の支援をテーマに取り組んできました。また、これらの看護に携わる熟練看護師の能力や技、その育成方法についても関心があります。研究手法は質的方法を主に用いています。

◆島田美鈴◆
がんになってしまったことは、想像をはるかに超える衝撃的な出来事です。しかし、がんになっても自分に安らいでいるように感じさせる人に出会いました。その出会いが、がん看護に興味・関心を持ったきっかけでした。がんと診断された後、様々な葛藤を持ちながらも、がんサバイバーとしての自分を生きようとしている人の内面を知りたく、質的研究手法を用いて研究を行っています。

◆松井美由紀◆
急性期病院で治療に向かう人たちへの看護を実践してきたこともあり、がんと診断された人の意思決定支援に関するテーマを中心に研究に取り組んできました。また、看護管理者の経験から人材育成やマネジメント等の研究にも関心をもち、取り組もうと考えています。主な研究手法は、質的研究方法です。

4.領域の教育研究活動の紹介

修了生の未来の発展に向かって、1自己研鑽、2情報交換、3修了生のネットワークづくりを目的に以下の活動(主に学習会開催)を行なっています。 学習会は、月1回程度で、修了生主催の勉強会を開催しています(計画は修了生が企画・運営)。勉強会で取り上げるテーマは、修了生の修士論文の投稿支援として、メンバー全員で意見を出し合い、論文作成や投稿に関する知識やテクニックの向上を図っています。その他に、論文や関心ある記事の抄読、セミナー伝達、情報交換(最近のトピックスや職場での出来事など)、在学生の発表会(研究計画発表、中間発表、最終発表)の予行への参加し、自己の経験を基に後輩へのアドバイスを行なっています。 また、学習会は、縦のつながりや横のつながりを大切にでき、ネットワーク強化の場となることの願いがあり、修了後の活動に関する情報交換などを含め、終始和やかな雰囲気で実施しています。