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更新日:2020年1月10日

医療技術科学専攻のご紹介

医療技術科学専攻 生体防御学 教授 山田武司


プロフィール
2000年3月:東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(医学博士)
2000年4月:厚生省医薬品副作用救済機構博士研究員
2001年4月:東京大学大学院医学系研究科微生物学講座助手
2005年4月:米国ベイラ-医科大学病理・免疫学分野博士研究員
2010年10月:米国ベイラ-医科大学病理・免疫学分野インストラクター
2013年5月:愛媛大学大学院医学系研究科感染防御学講座准教授
2018年4月:愛媛県立医療技術大学保健科学部臨床検査学科教授

担当科目

先端医療科学特論(専門共通)、生体防御学特論・生体防御学演習(専門科目)

研究紹介

免疫系は生体防御にとって必要不可欠であり、我々はその機能やメカニズムの解明、および操作方法の開発に取り組んでいます。免疫系を大きく分けると、生まれながらに備わっている自然免疫系と、異物と出会ってから得られる獲得免疫系が存在します。体内に侵入した異物に対しては、食細胞を中心とする自然免疫系によって排除されますが、排除されない場合には、より強力な免疫応答である獲得免疫系が働き異物を特異的に認識して効率よく排除してくれます。我々は、この獲得免疫のなかでも感染細胞やがん細胞を監視してそれらの細胞を傷害してくれるCD8陽性T細胞と呼ばれる免疫細胞の増殖や分化、機能について研究を行っています。具体的には、CD8陽性T細胞に焦点を当てた以下の3つのメカニズムについて研究を遂行しています。(1) 未感作(ナイーブ)T細胞の増殖制御メカニズム、(2) 細胞傷害性T細胞および免疫記憶T細胞への分化制御メカニズム、(3) 活性化T細胞の疲弊抑制メカニズム(図1)。これらのメカニズムを詳細に解析することで免疫系を操作して増強し、効率よく感染細胞やがん細胞を排除することを目指しています。現在、がん細胞をマウスの皮下に接種することにより担がんマウスモデルを構築し、培養法を操作したT細胞をこの担がんマウスに移入して、効率よくがん細胞を排除する手法の開発研究を行っています(図2)。こうした基礎研究を積み重ねることにより、臨床応用可能な免疫療法を開発し、従来の薬剤では治療が困難とされる感染症やがんの克服を目標としています。

最近の業績

  • Yamada T, Nabe S, Toriyama K, Suzuki J, Inoue K, Imai Y, Shiraishi A, Takenaka K, Yasukawa M, and Yamashita M. Histone H3K27 demethylase negatively controls the memory formation of Ag-stimulated CD8+ T cells. J. Immunol. Feb; 202(4):1088-1098, 2019.
  • Nabe S, Yamada T, Suzuki J, Toriyama K, Yasuoka T, Kuwahara M, Shiraishi A, Takenaka K, Yasukawa M, and Yamashita M. Reinforce the antitumor activity of CD8+ T cells via glutamine restriction. Cancer Science, Dec.109:3737-3750, 2018.
  • Suzuki J, Yamada T, Inoue K, Nabe S, Kuwahara M, Takemori N, Takemori A, Matsuda S, Kanoh M, Imai Y, Yasukawa M and Yamashita M. The tumor suppressor menin prevents effector CD8 T cell dysfunction via metabolic restriction by targeting mTOR activation. Nature Communications, Aug; 9: 3296, 2018.
  • Yamada T, Kanoh M, Nabe S, Yasuoka T, Suzuki J, Matsumoto A, Kuwahara M, Maruyama S, Fujimoto T, Sakisuka R, Yasukawa M, and Yamashita M. Menin plays a critical role in the regulation of the antigen-specific CD8+ T cell response upon Listeria infection. J. Immunol. Nov;197(10):4079-4089, 2016.
  • Yasuoka T, Kuwahara M, Yamada T, Maruyama S, Suzuki J, Taniguchi M, Yasukawa M, Yamashita M. The transcriptional repressor Gfi1 plays a critical role in the development of NKT1- and NKT2-type iNKT cells. Plos One, June; 11(6):e0157395, 2016.

詳細な業績はこちらに→ https://researchmap.jp/read0057063/

お知らせ

大学院の受験を考えている皆さん、当研究室では免疫に興味を持ち、一緒にT細胞の免疫応答に関する研究を進めてくれる大学院生を募集しています。

このページに関するお問い合わせ

保健医療学研究科

電話番号:089-958-2111 ファックス番号:089-958-2177