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更新日:2020年1月10日

医療技術科学専攻のご紹介

医療技術科学専攻 生体機能検査学 講師 岡村法宜

プロフィール
1992年4月:東北大学金属材料研究所学外研究員
1994年4月:杏林大学保健学部特別研究生
1995年4月:東京医薬専門学校生命工学科非常勤講師
1996年6月:愛媛県立医療技術短期大学臨床検査学科助手
2004年4月:愛媛県立医療技術大学保健科学部臨床検査学科助手
2008年4月:愛媛県立医療技術大学保健科学部臨床検査学科助教
2017年4月:愛媛県立医療技術大学保健科学部臨床検査学科講師
博士(医療工学)、修士(保健学)、臨床検査技師、健康食品管理士

担当科目

生体機能検査学特論・生体機能検査学演習(専門科目)

研究紹介

1.脳波と不安に関する研究

精神作業中に出現することがある前頭正中線シータ律動(Fmθ)は、外向的で不安を感じにくい被験者ほど出現しやすい脳波です。そこで、Fmθが出現しやすい被験者群と出現しにくい被験者群について、精神作業中の脳波や事象関連電位を解析し、両群の大脳システムの違いについて検討してきました。その結果、Fmθが出現しやすい者ほど、集中の持続を妨害する情報が、前頭前野質へ流入することを高い確率で遮断していると推測されました。現在、Fmθと同帯域で特徴が類似する海馬覚醒θ波とFmθの関係について動物を用いて、行動学、脳波学的に研究しています。
過換気終了後に記録されたFmθの例

2.緑茶成分が脳機能に及ぼす影響

カフェインを含有している嗜好飲料の中でも、緑茶の中枢神経興奮作用はマイルドです。夜就寝前に、コーヒーを飲んで眠れなくなる子どもは沢山いますが、お茶を飲んで眠れなくなる子どもは希です。また、茶道で使われる抹茶はカフェインを多く含有するにも関わらず、心を落ち着かせる働きがあると言われています。これらの作用は、緑茶に含まれるテアニンというアミノ酸によるものです。我々はこれまでテアニンの作用を様々な実験により証明してきました。→伊藤園中央研究所との共同研究
これからは、近年、悪者扱いされることが多いカフェインに焦点をあてて、カフェインの有効利用に関する研究に力を入れていきたいと考えています。

3.三要素モデルによる動脈系物性評価に関する研究

パルスドプラ法による動脈血流や脈波のように,非観血的に記録された生体信号波形を電気回路モデルによって解析し,様々な動脈区間の物性評価を行うための理論と方法について考案しています。従来の血圧脈波検査とは全く異なる電気回路を応用した方法の開発にチャレンジしています。

最近の業績

  • 川中洋平,南山求,昆和典,岡村法宜:前立腺の上皮細胞過形成は排尿障害を惹起する可能性がある.医療工学雑誌.13,1-8,2019.
  • Noritaka OKAMURA, Yohei KAWANAKA: A Proposed Method for Measuring the Volume of the Expanded Bladder by Ultrasonography. Bulletin of Ehime Prefectural University of Health Sciences, 15, 19-23, 2018.
  • Noritaka OKAMURA: Identification Method for Blood Pressure Reflected Wave Based on Electric Circuit Model: A Proposal. Bulletin of Ehime Prefectural University of Health Sciences, 14, 7-11, 2017.
  • Noritaka OKAMURA: Analysis of the Common Carotid Arterial System in the Electrical Circuit Based on the Three-element Model: Effects of Neck Retrocollis. Bulletin of Ehime Prefectural University of Health Sciences, 13, 9-13, 2016.
  • 岡村絹代, 奥田美恵, 入野了士, 岡村法宜, 野島一雄, 窪田志穂, 野村美千江:運動習慣のある女性高齢者の下肢の形態および機能の評価と転倒リスクスコアとの関係,四国公衆衛生学会雑誌,59巻1号,141-145,2014.
  • 岡村法宜,南山求:パルスドプラ法と脈波計測から推定される弾性動脈と筋性動脈の加齢性変化-三要素モデルによる検討-.医療工学雑誌.8,1-7,2014.
  • 岡村法宜:健常者の脳波測定時に出現するθ波-学生実習データの有効活用-.愛媛県立医療技術大学紀要 7, 21-27, 2010.
  • 岡村法宜:三要素モデルによる上腕動脈壁の性状評価-聴診法による血圧とドプラエコー法による血流の利用-.愛媛県立医療技術大学紀要 6, 37-41, 2009.
  • 岡村法宜:脳波基礎律動の正常範囲の再考-デジタル脳波計による学生実習データの有効活用-.愛媛県立医療技術大学紀要 5, 45-50, 2008.
  • 岡村法宜:長時間の計算作業による精神疲労が事象関連電位 P300 に及ぼす影響.産業衛生学雑誌 49,203-208, 2007.
  • 岡村法宜:乗用車運転中のFmθ 運転状況との関係.愛媛県立医療技術大学紀要,1,17-23,2004.
  • 岡村法宜, 堤志穂, 中江奈々美:カイニン酸投与てんかんモデルラットに対するテアニンとその誘導体の発作抑制効果.愛媛県立医療技術短期大学紀要,16号,p17-21,2003.
  • Kakuda, T., Nozawa, A., Unno, T., Okamura, N., Okai, O. : Inhibiting Effects of Theanine on Caffeine Stimulation Evaluated by EEG in the Rat. Biosci Biotechnol Biochem 64, 287-293, 2000.

詳細なプロフィール・業績はこちらに→ https://researchmap.jp/read0052683/

お知らせ

生体機能の全てが、塩基配列で語られるべきものではないと考えています。Molecular biologyの進歩は、確かに多くの生命現象を解明してきました。しかし、生物は、時に、設計図に記されていない機能を発揮するものです。しなやかで絶妙な生体のしくみを探求しませんか。

このページに関するお問い合わせ

保健医療学研究科

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